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2018年01月4日
年始のご挨拶
旧年中は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。2017年は Amazon の Echo、 Google の Google Home などのスマートスピーカーが日本にも上陸し、話題になりました。「インターネット」と言えばデスク上のパソコンのブラウザで見る「ホームページ」情報であった時代から、携帯電話・スマートフォン、そしてタブレットでのアプリで楽しみ、繋がれる時代になり、そして自動運転車も含めてスクリーンすら不要な Internet of Things の時代に着実に進化を続けています。スクリーン入力に依存せず収集された情報がクラウドの中に呑み込まれ、雲の中の様子を見ることはできませんが、より良い世界を創る資産となるべく蓄積されていることを願いたいところです。
昨年9月に開催させていただきました弊社主催の「iFieldソリューションセミナー2017」では、その副題を『~”現場”のリアル・バーチャルを繋ぐ、位置・空間情報技術の存在感~』とさせていただきました。 Industry 4.0 は Cyber Physical System による生産と言われますが、工場内だけでなく物流などあらゆる“現場”の様々なセンサから、できる限り有効性の高いデータを収集し、人間同士のコミュニケーションと同様にサイバー側が“現場”状況を正しく効率的に判断できる情報として統合できる仕組みが肝要です。主語、述語だけでは不十分で、“現場”状況を表現するコンテキスト(文脈)を確かにするために、位置・空間情報は大きな貢献を果たすことになります。
“Replacing phenomena and events to assets.”
製造現場に限らず、“現場”の IoT の仕組みがサスティナブルに稼働し続ける上では“現場”の事象や出来事を資産化する、という意思が必要で、目の前の技術ありきではなく、未来の大きな目的を達成する上での資産形成を、ビジョンを持って設計することではないかと考えます。
日常、お客様からいただくご相談では「“IoT”で“現場”の生産性向上施策を実施し、結果を出さなくてはならない」という内容を多くいただきます。労働力不足、高齢化など“現場”の問題点は益々深刻になっており、通信手段の多様化、低価格化、様々なセンサの発展を背景に、過去とは別次元での生産性向上に向けた対策と実績が期待されているのだと感じます。
新設する工場や物流倉庫であれば、思い切った投資さえできれば Smart Factory, Smart Warehouse として理想的なロボット導入、フルオートメーションにチャレンジし、革新的な生産性向上を成しえることも可能かもしれません。しかし、上記のようなご相談をいただくのは既設の“現場”です。建物の天井高や構造上の問題、または改善活動によって現在の運用に最適化され成熟した環境が存在し、抜本的な自動化が難しい状況が多く存在します。
しかし、既設の“現場”でも Cyber Physical System を基軸に、機械の情報、製品の情報、人や車両の稼働情報を収集、資産化し、 Cyber の支援による判断の自動化・半自動化や問題解決行動への技術的アシストに貢献できるプラットフォーム作りは可能であると考えます。
位置・空間情報はこのプラットフォームに大きな貢献ができる要素であり、不可欠な情報であることは間違いありません。マルティスープでは、位置情報を活用して現場を強力に支援する自社サービス・ソリューションである屋外の現場に向けた「iField(アイ・フィールド)」、屋内の現場に向けた「iField indoor(アイ・フィールド インドア)」をベースに、すぐに使えるサービスとして、カスタマイズ含むソリューション提供として、さらにはエンジン提供、パートナー様が提供するサービスのプラットフォームとして提供し、これらの“現場”に貢献して参ります。
これらの技術を活用することは多くの“現場”にとって初めてのことであり、チャレンジです。技術を提供するだけではなく、そのチャレンジの成功体験に向けて、一緒に前に進むパートナーでありたいと考えております。
マルティスープは今年も社員一同、技術、知識、想像力を磨き、今年も皆様のご期待に応えられる会社として、サービス、ソリューション、そして“現場”を改善できる提案をご提供できるよう精進して参ります。
皆様のご発展を祈念しますとともに、本年も引き続き、お引き立てとご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。
代表取締役 那須 俊宗
社員一同