NEWS

ニュース

2021年01月12日

2021年 年始のご挨拶

2021

旧年中は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。

昨年より、世界中が新型コロナウイルス感染拡大という目に見えない疫病によって大きな生活の制約を受けざるを得ない状況になりました。

インターネットが世界に張り巡らされ、世界中の人々がスマートフォンを持ち、Googleマップ上でGPSによって瞬時に自分の位置がわかる時代に発生したことで、メディアでは毎日のように外出自粛となった街の人口流動の変化を確認することができました。スマートフォンから集約された位置情報、センサ情報によって、世界規模で状況の「視える化」が実現されていることを実感されたことと思います。

日本においては1995年1月に発生した阪神・淡路大震災が契機となり、災害時、平常時の地理情報システム(GIS)の有用性が評価され、衛星測位技術の活用と共に我が国の施策としての法整備が始まり、2007年「地理空間情報活用推進基本法」の制定に繋がりました。

このような災害、危機の状況により、平常時は気付きにくいテクノロジーによる社会変化が実感され、それ以降の世界が変わるきっかけになります。特に今回のコロナ禍においては、強い移動の制約がなされたことによりデジタル化の加速が待ったなしとなり、産業の現場においても遠隔オペレーション、自動化・ロボット化、マン・マシン連携のニーズは強力に拡大しています。

位置・空間情報技術で”その場”の価値を最大化する

「位置・空間情報技術で”その場”の価値を最大化する」

3人でやっていたことを1人で、60分でやっていたことを10分で、事故やミスを1/Nに、その場で感じる”喜び””驚き”をN倍にする。

これが、私達マルティスープのミッションです。

コロナ禍によって、『リスクの高い移動』『価値の低い移動』を行わずできる限り遠隔で活動する、というベクトルの変化がもたらされました。
この変化に対応するために、まさに様々な”現場”の価値を最大化するスピードを加速する必要があります。

東日本大震災から、3月で10年が経ちます。あの時に拡大され、大切に引き継がれているベクトルが「人・場所との繋がり」です。
どちらのベクトルも両立させるためのデジタル化を加速していきます。

「移動しない」ベクトルと「繋がりを重んじる」ベクトルを両立させることは矛盾に思えるかもしれませんが、場所という制約を乗り越えつつ、強い繋がりと共に産業成果の拡大を目指すためには、人とモノ、ハードとソフト、仮想と現実を繋ぐ『位置空間情報技術』こそがそれらの矛盾をつなぐものであり、人々が意識せずとも活用できる”インフラ”になる必要があると考えています。

今年も社員一同、技術、知識、想像力を磨き、『”その場”の価値の最大化』を皆さまにお届けできる会社を目指し、精進して参ります。

皆さまのご発展を祈念しますとともに、本年も引き続き、お引き立てとご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

マルティスープ株式会社
代表取締役 那須俊宗
社員一同